昭和の家の壁によく使われた繊維壁
繊維壁とは左官壁の仕上げ材の一種で、昭和の家の和室や廊下、水周りにもよく使われた材料です。材料は文字通り繊維状で、たまに金色銀色の繊維も混じっています。
リフォームの現場ではよく見かける仕上げ材料です。
繊維壁をリフォームする
繊維壁も長年の生活をしているうちにだんだん汚れが付いてきます。場合によってはシミが浮いてくることもあります。
そこで「リフォームを」ということになりますが、方法にはいくつかあります。
1.繊維壁の上から新しい素材を塗る/貼る
廃材も出ず簡単に思えますが、上に塗る/貼る素材によっては下地となる繊維壁自体が影響を及ぼします。特に壁にひび割れや亀裂が入っている場合は、壁の下地から直す必要があります。
2.繊維壁を下地から撤去する
壁の下地も劣化している場合、その下地材から撤去し新しくすることは確実な修繕方法です。しかし、撤去に伴う廃材が発生します。
3.表面の繊維壁材を剥がし、新しい素材を塗る/貼る
もう一つの方法として、壁表面の繊維壁材のみを剥がし、新しい素材を塗る/貼るという方法があります。
この方法なら廃材の発生もそれほど多くなく、また繊維壁を塗っている下地の状態も確認・補修できます。
繊維壁を剥がす
そこで今回のリフォームでは、表面の繊維壁材を剥がす方法を選びました。
触ると粉が落ちることもある繊維壁ですが、いざきれいに剥がすとなると結構厄介です。スクレイパー金属製のヘラで剥がすのですが、そのままの壁の状態では固くなかなか剥がせません。
そこでスプレーなどで水をかけ、繊維壁材がふやけた状態にしておくと剥がしやすくなります。
剥離剤を使う
しかし、それでも繊維壁材が剥がしにくい状況なら、専用の剥離剤を使うとさらに剥がしやすくなります。四国化成のハクリパック・Aという繊維壁専用の剥離剤を使いました。
小袋に入った粉状のもので水に溶いて使うのですが、水に混ぜるとすぐにドロドロの状態になります。これを繊維壁に塗って少し時間を置くと、繊維壁がより剥がしやすくなります。
それでも時には固く剥がしにくい部分もありますが、辛抱強く剥がし続ければ繊維壁材はきれいに落とせます。そして壁下地の状態が確認でき、補修もできました。
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