ウッドデッキの作り方・完成までの工程を掲載します。
ウッドデッキはこう作る
地均し・測量と設計
1.地面を均し、平らにします。(ある程度の高低差なら、束の長さで調整できます。)
2.現況の広さと高さを測定し、作るウッドデッキの計画を決めます。
時間がかかっても図面は描いた方が間違いありません。その時間も楽しいものです。
そして設計で結果が決まります。
ここがポイント!
- 板をどう張るか、そのための骨組みをどう作るか、これが肝心です。
- 木材には定尺寸法(規定の長さ)があるので、半端が出ないようにするのも設計のコツです。
- 板の隙間も検討します。それにより、使う枚数やデッキの大きさも変わってきます。
材料の購入
図面ができれば材料の数量がはっきりします。
使用する木材は様々です。ホームセンターで売っている2×4材でも十分できます。防腐・防虫剤を注入したものもあります。
数量は多すぎても少なすぎても後から面倒なので、数え間違いがないように購入しましょう。ホームセンターのほか、ネットでも様々な材料が販売されています。
施工に使う金物はビスが主流です。
ここがポイント!
- 材料は、施工時の加工間違えなども考慮し、少しだけ多めに用意しておくと後で楽です。
- 使用するビスの形状・長さ・素材は、使用材料・部位に合わせ購入します。
構造用にはコーススレッド、細部にはスリムビス、床板を留めるにはステンレス製など。
- 設計図で、部材の組み方をもう一度確認しましょう。方法は次のとおり。
1.「デッキ床の仕上がり高さ」と「地盤面の高さ」の最大差を測ります。これを(A)とする。
2.使う材料の高さ寸法(束を除く。例えば、ピンコロ+大引き+根太+床板)を足します。
これを(B)とする。
3.(A) ー (B) が束の最小長さで、これがマイナスでは材料計画がアウト、見直しが必要です。
ただし、ピンコロは土に埋めて高さを下げられる(通常5cm程度)ので、多少の調整は効きます。(その分、地面を掘るので疲れますが…)
また、束が短すぎても施工しづらいので10cm程度は必要かと思われます。逆に長すぎる場合は、束に筋交いを打ち、横揺れを防止します。
基礎の施工
色々な方法がありますが、比較的手軽に出来るのがピンコロ(束石、15cm角程度)を使う方法です。
1.地盤は良く突き固めます。砕石を下に敷くと、よりしっかりします。
2.ピンコロは位置と水平を確認しながら設置します。
3.最後に動かないようにモルタルなどで固定します。
ここがポイント!
- ピンコロ15cm角程度に対し、束は9cm角程度なので位置の誤差に余裕はありますが、見える所はあまりずれると見栄えが悪くなります。
- 設置高さの精度も、束の長さで吸収できます。
- 丁張り(高さと位置の基準目印)を掛けた方が、精度は上がります。
束と大引き
1.「デッキ床の仕上がり高さ」と「ピンコロの設置高さ」の差を測ります。
2.「1の差」から「組む材料(デッキ板材と根太、大引き)の寸法」を引き算します。それが束の長さです。
ここがポイント!
当然ながら、束石設置制度により束の長さは異なります。逆に言うと、束の長さで調整できます。
根太の施工
デッキ板を受ける部材が根太です。
現場合わせ(既存の建物に合わせる)の場合は、注意が必要です。
ここがポイント!
- デッキの端部は半端な寸法にならないよう(材料が無駄にならないよう)、時には割付け調整をする。
- 特に変形している場合は、端部のデッキ板が宙ぶらりんにならないように。
板張り
見える部分なので、特に気を使います。
ここがポイント!
- 板には大抵反りがあり、その修正または隙間の間隔を揃えるため、寄せたり離したりしながらビス留めをしていく。そのため、隙間に合わせたパッキンや万力・バールなどの道具を使う。
- 板を張る隙間が設計どおりの寸法か、板は平行に張られているか、要所要所で確認しながらデッキ板を張る。
狂っていても途中で気付けば修正は可能です。
- ウッドデッキが長く、板を継ぐ場合は、その場所をデザイン的に意識する(千鳥配置にする)と仕上がりがスッキリ見える。
- 板が硬い場合、又は端部は霧でした穴を空けると、板割れが少なくなる。
幕板の施工
無くても良い部材ですが、取付けると見栄えが良くなります。
地面とデッキ床の段差が大きい場合は、階段(ステップ)を付けます。
完成
やはりデッキがあるといいですね。
見た目だけでなく、バーベキューなどのレジャー、読書・喫茶などのくつろぎスペース、物干しに使うユーティリティスペースとしても活用できます。
ここがポイント!
- 室内の板と張り方向を一定にすると、統一感がでて広がりを感じます。
- 段差も無い方が歩行上は良いですが、雨の跳ね返りには注意が要。屋根があれば安心です。
塗装
屋外部分なので、雨風・紫外線の影響を受けます。汚れ防止の観点からも塗装は必要です。
塗料は、ホームセンターでも多様なものが販売されています。防虫・防腐効果があるものもあります。
ここがポイント!
- 浸透性のものが塗りやすく、種類も豊富です。
- 塗りにくい部分は、組立て前なら簡単で細部まで塗ることができます。ただし、その分塗装スペースと時間がかかるのと、組立て時の衣服の汚れは覚悟がいります。
- 色については個人の好みですが、木の日焼けや汚れにより色はだんだん濃くなるので、希望よりワントーン薄くしても良いかもしれません。今後の塗り重ねによっても濃くなっていく傾向です。
メンテナンス
定期的なメンテナンスは、ウッドデッキをきれいに保つために、また耐久性を高めるために必要です。(清掃による汚れ落とし、再塗装)
ここがポイント!
- 塗装頻度は状況によりますが、「汚れが目立ってきたな」と感じ出した頃、できれば早めに行うほうがベターです。
- まずは汚れ落としをしっかり行います。汚れがひどい場合は、サンドペーパー(#180~#240程度)を使用します。
- 塗料は作ったときに使ったものと同じ、または同質のものを使います。
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ウッドデッキを作りたいが、ノウハウも道具もないしやめておこうかという方、ちょっとお待ち下さい。
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