リノベーションで小さな雑貨店-施工風景

雑貨店,木のおもちゃ

空き店舗の一角を活用し、ハンドメイド雑貨店にリノベーションしました。

リノベーションとは、既存の建物空間の用途・機能の変更を伴う改修のことです。

今回は、駐車場脇の元店舗の入口部分(リノベーション前は単なる通路)を活用した事例です。施工の様子を掲載します。

リノベーション前はただの通路でした

ホントにただの通路でした。駐車場部分とフェンスで仕切られているだけの空間です。ただし、入口には元の店舗のしっかりしたドアがありました。

日常利用はしていましたが、裏の自宅へは他にも入口があり、必ずしも使わなくてはならない空間ではありません。囲われているわけではないので道路からの砂ぼこりも入り、すぐ汚れてしまう場所でした。

そのため利用価値も低く、モノも置けず装飾もできないことがもどかしく、常々何かに利用できないかと考えていました。

リノベ前
リノベ前

リノベ前

 まずは壁囲いのための骨組みを作る

半屋外の空間であるため、屋根(天井)はあるものの駐車場との間はフェンスがあるだけで風もホコリも入り、このままでは雑貨を販売する店としての機能は果たせません。

商品が小さく大量生産もできないことから、雑貨店スペースはこのフェンスで区切られたスペースだけを利用することにしました。幅1m強、奥行7mほどのホントにわずかな広さです。

賃貸物件のため、既存建物への傷は最小限にとどめようと考え、壁囲いは簡易的な構造体にしました。建物の中のに構造物なので荷重もかからず、それほどの構造強度は必要ないのです。

壁囲い下地

そうは言っても風も強く吹き込むので、あおられてガタガタいう様では困ります。

柱が壁に固定できない(壁を傷つけたくない)ため、左右の柱を門型につなぎ強度を出すようにしました。

壁囲い下地

内装仕上げ材を構造体として利用する

簡易的な構造体にするため、壁の掲示板として使用するOSB合板も、柱の直立を保つ支えとして利用しました。一石二鳥です。

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リデュース建材を使用する

このOSB合板は、近年出回っている木のチップを利用したリデュース建材です。

「リデュース」とは、環境配慮に関する3つのキーワードの一つで、ごみ(廃棄物)を出さない行動を意味します。

因みに他の二つは、「リユース」(再び使う行動)と「リサイクル」(資源として再利用する行動)のことです。

OSB合板

OSB合板を使用する場合の注意点

OSB合板は見栄えは何となくおしゃれな感じがし、商業施設などで見かけることも多くなりました。

しかし、ウッドチップを接着剤で固めたものなので、ホルムアルデヒドなどのVOC(揮発性有機化合物)を発散する可能性があります。

特に最近の高気密住宅で使用する場合は、F☆☆☆☆(フォースター、内装制限なしの材料)ランクのものを使用し、かつ適度に換気することをお勧めします。

外装材のための下地を作る

外壁の仕上げ材には様々なものがあります。それを事前に決め、寸法や張り方に合わせ下地を作っていきます。

今回は縦張りなので横桟の下地です。また、外装材の重さなどを考慮し、間隔を適正に施工します。

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外装材を張る

住宅ではサイディングやタイル張り、左官塗り、吹き付け・塗装などの外装材・仕上げがあります。

またサイディングでも窯業系・金属系・木材の大きな区分けから、厚さの違い、コーティングの有無など多種多様です。

今回は建物の中の建物なので、軽くて扱いやすいトタン波板を張りました。シックな茶系のカラーです。波の形状が角型のものもあります。

トタン波板

リノベーション完了、ハンドメイド雑貨店オープン!

このような施工手順でリノベーションが完了しました。狭いながらもそれなりの空間になりました。

リノベーション,ハンドメイド雑貨店

そもそも空き店舗をリノベーションしてハンドメイド雑貨店にしょうとした経緯や背景は、「小さなリノベーション、ささやかな町おこし」に記載してあります。

プティファボリをどうぞよろしく

妻の作る手芸の小物を中心に、子供にやさしい木のおもちゃも置いています。

毎週土曜日オープンです。お近くにいらしたら是非お立ち寄りください。

詳しい店舗情報は「プティファボリ」のページをどうぞ。

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