店舗の新規開店に合わせて、飾り棚(陳列棚)を製作しました。
お蕎麦屋さんなのですが「店内でハンドメイドの作品を販売したいので…」というご依頼でした。
ご要望と設計のすり合わせ
家具の製作にあたっては、お客様とはこんなやり取りをしました。
- お店の雰囲気の確認 … ログハウス風 → 木製で
- 設置場所の確認 … 大きさ(長さ・高さ)
- 家具移動・棚可動の確認 … 後々他の店で使うかも → 2分割。棚は固定
- 乗せるモノ … 基本的にはハンドメイド小物だが、下段は陶器を置くかも → 強度
- 目線の確認 … 品物をなるべく見やすく → 棚板間隔・奥行確認、棚板の連続性、板柱にしない
- 壁との隙間 … なるべくピッタリ → 棚板をずらして製作
棚板は幅と厚みが選べ、狂いの少ない集成材としました。
飾り棚の加工と組立て
柱などに使う部材は、売っている状態では木肌も荒く、寸法も若干の違いがあります。そのままラフな感じで使う方法もありますが、今回は表面を削り寸法を整えてから使用しました。
棚板の加工をし、組立てました。国産杉の間伐材を利用した集成材です。国産材を使うことは日本の森林保全につながります。
飾り棚の塗装
塗料は臭いが少ないドイツ・リボス社の着色オイルを使いました。植物生まれの自然塗料で、木目を生かした塗り方ができます。
塗装1回目
刷毛で塗ってから拭き取って仕上げていきます。
板によって塗料の吸込みが異なるので、色の薄い所・濃い所が出ます。無垢の木ならではの模様です。
塗装2回目
1回目の塗装の乾きを待って、2回目の塗装をします。色が濃くなるとともに表面を保護する力も増します。
飾り棚の設置
現場に棚を運び、連結固定しました。予定通りピッタリはまりました。
使い勝手・見た目とも良い感じに仕上がりました。
ハンドメイド作品がこんな感じで展示販売されています。トレーと小棚は別途製作したものです。
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