真夏の屋外の温熱環境を測定しました
- 測定日:平成26年8月22日 11時30分~15時
- 場所:茨城県石岡市柿岡
- 天気:晴れ
- 気温:最高35.1度(隣接の笠間市の気温、14時)
- 測定/撮影機器:サーモグラフィカメラ
※ 最も暑い時期・時間帯のデータです。左が実写、右がサーモ写真です。
建物でできる工夫
蒸し暑い日本の夏をやり過ごすための先人の知恵です。測定データから効果を確認できます。
温度差がはっきり見て取れます。(サーモ写真で色が白いほど温度が高く、影の部分は赤、黄色と温度がやや低めになっています。
軒の出の効果
大きく張り出した軒が陽射しを遮り、日陰を作り出しています。そのおかげで壁の温度上昇を抑えています。
いくら断熱をするより、外壁面を暖めない方が効果があります。
古民家の軒
昔ながらの古民家です。軒が張り出しており、日陰を作っています。温度の違いが確認できます。
断熱も大事ですが、日影をつくることはもっと効果的です。
最近の住宅は軒の出が少ない家が増えていますが、見た目のデザインより住み心地を優先した方が良いでしょう。
西日を避ける
夏は気温が午前中からどんどん上昇します。それに加えて当たる午後の西日は厳しいものです。樹木などの遮蔽物があれば温度上昇に対して効果的です。
写真では日差しが当たっている面(西面)と当たっていない面の温度の違いが確認できます。
窓を小さくするなどの方法がありますが、断熱対策をするのはもちろんのことです。
住まいの断熱改修の前に
断熱対策をする前には、住まいの温熱環境を診断することをおススメしています。
ヒートショック対策!温熱環境リフォームで家庭内事故を防ぐ
室内温熱環境が及ぼす健康リスク 部屋が暑くて(寒くて)過ごしにくい…。そう感じている方は少なくないのではないでしょうか。 快適に日々の暮らしを送る上で、住まいの温熱環境はとても大きな意味を持っています。ひどい場合は深刻な健康被害につながる可...
コメント