建物にとって要は基礎です。地盤の影響も表れやすい部分です。
基礎に入ったひびなどの損傷状況で推測できることもあります。
まずは外部から、できれば床下に入り内部まで確認できれば、その住宅に起きている出来事が分かってきます。
基礎の形状を調べる
現在ほとんどの住宅ではベタ基礎が採用されています。床下全面に構造的なコンクリート土間を打設する工法です。
しかし中古住宅の場合は、ベタ基礎でなく布基礎である場合も多くあります。
布基礎とは、土台下にのみ立上りコンクリートがある、やや旧式の基礎形状です。
基礎の形状を知っておくだけでも住む際の心構えにつながります。
図面が残っていればそれで確認できますが、図面が無い場合は床下を確認するしかありません。
基礎外部の仕上げ
外から見える基礎立上り部の仕上げには、次のようなものがあります。
- 基礎コンクリート素地(化粧枠仕上げもあり)
- 基礎コンクリート+モルタル塗り
- 基礎コンクリート+断熱材+モルタル塗り
基礎を診断するには目視だけでなく触診もし、何でできているかを知り、仕上げ材の浮きなどを確認します。
また、ひび割れがある場合は、その幅・深さなどを確認します。
後付けの犬走り・階段・架台との取り合い
建物基礎と後付けのコンクリート部分との取り合いには、亀裂が生じていることが往々にしてあります。
これは後付け部分が建物と鉄筋でつながっていないことと、後付け部分の転圧不足によるものです。
用途・状況により修繕をどうするか変わってきます。
床下から見る基礎
床下点検口がある場合、内部から基礎の状態を見ることができます。
外部からでは分からなかった要素、木部や金物・配管などを確認することで、通常では気が付かない大きな瑕疵・欠陥を発見できる可能性があります。
特に雨水侵入・漏水の痕跡、シロアリの食害や木材腐食の有無は重要な項目です。
基礎診断にあたって
基礎は建物にとって重要な部分です。
特に床下は通常見ることのない部分なので、確認ができ異常が無ければ安心して建物を購入できる大きな要素となります。
また、異常があった場合でも対処策を練る、購入を見送るといった判断の根拠になります。
いづれにしろ、室内の床・壁の傾きの結果と合わせて、総合的な判断をすることになります。
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